みなさん、こんにちはこんばんは
本日は旧ソ連共産党秘密警察KGBによって行われた恐怖政治の実態を知ることができる博物館に訪問します
海外旅行は楽しい事だけを体験するのも良いですが
負の歴史も学ぶ機会があることを忘れてはいけません
本記事には当時の状況を保存している写真を掲載しています
気分が悪くなったら退出するようご注意下さい
そんな話
ジェノサイド博物館Museum of Occupations and Freedom Fights
ナチスドイツの収容所と使用された後、KGB(全身のスパイ機関も含めて)が1941-1991年の50年間に渡り本部拠点とし、使用していた施設を博物館にし運営しています
この施設では多くのリトアニア人・ユダヤ人が収容され、虐殺を行なわれた経緯があります
実際に使用されていた牢屋や拷問部屋、処刑施設に血痕が残ったまま保存されている一部を見ることができます
ジェノサイド博物館は世界に幾つかありますが、リトアニアの歴史を学ぶことができる貴重な博物館となります
ジェノサイド博物館への行き方
場所
ビリニュス大聖堂を背に前のゲディミナス通りをまっすぐ進みむと左手に裁判所があります
裁判所を過ぎた路地を左折するとあります
ジェノサイド犠牲者の慰霊碑が目印となるのでわかりやすいと思います
この建物のドアが入り口です
入り口自体は少し分かりにくいかもしれません
料金と休館日
月火 休館
水ー土曜 am10ーpm6
日 am10ーpm5
大人 4€
学生 1€
オーディオガイド(英語) 3€
Vilnius City Cardで観光する場合は無料
閉館30分前まで入場可能
入り口の階段を登って左にチケットカウンターがあります
館内の様子
博物館内は3階構造となっており
地下が牢屋や拷問施設
1階と2階は展示とパネル説明及び諜報活動時に使用していた部屋
1階と2階の展示
展示物はパネルでの説明とともに設置されており
年代別にみて回ることができます
ナチスドイツの侵攻から始まり、旧ソ連による侵攻
独立回復を願って諦めなかったリトアニア人の方々の抵抗
細かなパネル説明と展示で幾ばくばかりか学ぶことができます
KGB本部の資料も展示されており垣間見ることが可能です
諜報活動部屋はしっかりと保存されていました
700人以上の秘密警察組織がビリニュスで勤務し諜報活動及び虐殺を行っていたそうです
KGBの組織表も展示されています
地下牢の監視もしっかりとされていたようです
地下施設
階段を降りていくと当時のまま残された設備がそのまま公開されています
左右に並んだ収容部屋がズラーっと続きます
現在は電気がついて明るくしていますが、当時はここまで明るい照明はついていなかったかもしれません
収容されてまず最初は「立ち牢」
数日間食事は無くトイレも行けず立ったまま過ごさせ、精神的崩壊を企て抵抗心を削ぎ落とすそうです
それでも抗う者には分厚い壁の部屋で、壁に固定された服を着せ縛り付けて拷問を繰り返す
当時拷問されてしまった方の血痕が残っています
分厚い扉の奥での叫び声は外には漏れていなかったかもしれません
中央の円盤に裸で立たせ周りを水で満たす部屋です
リトアニアの緯度を考えれば凍てつく冬の寒さの中、裸で座ることも出来ない場所でただ立たされる
立ったまま寝ようとしても周りの凍るような水の中に落ちてしまう恐怖
どのように耐え忍んだのか想像ができません
トイレは1日の時間が決まっており、その何分間かでトイレ使用許可の収容者が一斉に駆け込むそうです
ギュウギュウに詰められた狭い牢屋で出してしますと、よりスペースが無くなってしまうし異臭も相まって苦痛が蓄積されてしまうのでしょう
更に地下へ進む階段があり、降りてみると
銃殺部屋があります
連れてこられては後頭部を撃ち抜く
流れ作業のように亡くなっていく
ガラスで保護された床や壁には銃痕が残っており生々しさが伝わってきます
虐殺された方々の頭蓋骨には痕跡がはっきりと残っています
この部屋にはモニターがあり、当時の様子を再現した映像が流されています
最後に
「戦争」と言う名の悲しい深い闇
占領され虐待・虐殺をされ続けたリトアニア側
占領し虐殺・侵攻を進めたドイツやロシア側
勝つ負けるでは語れないですよ
今の日本に生まれ平和な生活を送っている自分が幸せなんだなと改めて感じます
写真映えする場所で楽しく過ごせる場所が多いリトアニアですが、負の歴史を学べる施設が旧市街地から30分ほどで訪問できます
リトアニアに渡航する機会があれば、是非訪問してみてください
後悔はしないと思います
最後まで読んでいただきありがとうございます
もっと上手に伝えたい気持ちがあるんですが、下手な文章と写真で申し訳ないです
少しでも伝わって訪問する方が増えたらいいなと思っています
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