世界一周旅行券を比較 【ANA スターアライアンス】

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世界一周準備

みなさん、こんにちはこんばんは

世界一周旅行券なるものをご存知でしょうか。
現在世界の航空会社は提携しているグループが大きく分けて3つになります。
各アライアンスグループに世界一周旅行券が用意されています。

ANA系とJAL系で比較検討してみたいと思います。

本記事はANA系スターアライアンス編

世界一周旅行券の買い方は他にもありますが本記事では割愛します。

3大アライアンスグループの世界一周旅行券サイトリンクは下記のリストをご使用下さい。

アライアンスグループの世界一周旅行券のサイト
  1. ANAなどが加盟しているスターアライアンス
  2. JALなどが加盟しているワンワールド
  3. DELTAなどが加盟しているスカイチーム

世界一周旅行券とは

そもそも世界一周旅行券とはなんなのかです。

航空機に搭乗し世界を一周するチケットですが、意外と細かなルールがあります。
ルールの特徴をいくつか紹介してみます。

世界一周予定者のみんなが悩む西回りか東回りか
どちらを選択してもルールの適応は変わりません。
多くのブログを拝見すると時差の問題や1便目の飛行時間、東南アジア経由で語学留学で慣れを得ようとしている西回りが多いように感じます。
あとは予防接種を東南アジアで実施し費用を抑えられるのも魅力ですね。

ルール 1 出発国と帰着国は同一国

西回りでも東回りでも良いのですが、出発地と最終目的地は同一国で無くてなりません。
同じ空港・都市では無く同じ国です。
日本で例えると成田空港から出発し関西国際空港に到着するのはOKです。

ルール 2 有効期限は12カ月

最低旅行日数に違いはあれど有効期限は12カ月で同じです

ルール 3  太平洋と大西洋を通過せよ

出発地から最終搭乗まで複数回搭乗する中で太平洋と大西洋を1回ずつ通過しなければなりません。
世界一周旅行券なので通過しない方はいないと思いますが、途中降機で別手配の航空券などを使用して通過することは出来ません。
太平洋地域のみの訪問を希望されている方はスターアライアンスの【サークルパシフィックプラン】があります。

ルール 4 大陸間を戻ることは出来ない

一度出発した大陸には戻る事はNG

例えば、これはNG
シンガポール〜イスタンブール(トルコ)
イスタンブール〜インド

ルール 5 距離や訪問数、搭乗クラスで価格が変わる

ANA系であればマイル制で料金が変わる
JAL系であれば大陸数で料金が変わる
クラス別の料金設定がされている
諸税が追加されることも忘れてはいけない
出国税、空港施設利用税など


ルールを解釈すると理想のルートに近づけるので大事な点をピックアップしてみます。

ANA系か JAL系か

ANA系・JAL系で似たようなルールはありますが、似て非なるルールがあるので、それぞれのルールと特徴をもう少し詳しくみてみます。

ANA系 スターアライアンス

全日空(ANA)が加盟しているスターアライアンス
ANAやタイ航空などスターアライアンスグループのマイレージクラブに加入していれば世界一周旅行券でもマイルやポイントが加算されます。

スターアライアンスの特徴
  • マイル制の世界一周旅行券
  • 28の加盟航空会社を利用可能
  • 世界193ヶ国、1300都市から好きなルートが選択できる
  • 地上移動は5回まで
  • 地上移動も区間および総旅程距離に含まれる
  • ルート変更は有料
  • 日程変更は無料
  • 3日or10日以上1年以内で使用可能

ざっくりと特徴を記載するとこんな感じですが、もう少し詳細を見てみましょう。

  • 28の加盟航空会社を利用可能
  • 世界193ヶ国、1300都市から好きなルートが選択できる

スターアライアンスグループは28社の加盟がありワンワールドの倍です。
すごい多いです。
加盟航空会社が多いため就航都市が必然的に多くなりますから利便性が高まります。
アジアとヨーロッパのカバーが多いイメージですね。
アフリカも2社あるので訪問しやすいです。
南米はちょっと弱いかなと感じますが、トルコ航空が南米内を就航させたりしているのが意外に助かる点です。

訪問したい都市を並べてみて、その都市間をスターアライアンス便が就航していれば訪問できるチャンスですね。

航空会社の一覧はこちら
スターアライアンスHPの情報です

航空会社運航する空港数
アドリア航空スロベニア26
エーゲ航空ギリシャ134
エア・カナダカナダ222
エアチャイナ中国184
エア インディアインド114
ニュージーランド航空ニュージーランド52
ANA日本62
アシアナ航空韓国75
オーストリア航空オーストリア130
アラビアンカ航空コロンビア108
アラビアンカ ブラジル航空30
ブリュッセル航空ベルギー124
コパ航空パナマ75
クロアチア航空クロアチア40
エジプト航空エジプト72
エチオピア航空エチオピア121
エバー航空台湾57
LOT ポーランド航空ポーランド90
ルフトハンザ ドイツ航空ドイツ209
スカンジナビアスウェーデン123
深セン航空中国81
シンガポール航空シンガポール61
南アフリカ航空南アフリカ32
スイス・インターナショナル・エアラインズスイス108
TAP ポルトガル航空ポルトガル92
タイ航空タイ82
トルコ航空トルコ303
ユナイテッド航空アメリカ338
https://www.staralliance.com/ja/

  • 全旅程で16区間以内、途中降機は3〜15回まで

まず、途中降機と乗り換えの違いをはっきりさせてみましょう

POINT
  • 途中降機 : 同一都市に24時間以上の滞在
  • 乗り換え : 同一都市に24時間以内の滞在

空港到着後、24時間が経過するかで区別されます。

全旅程を16区間までのプランで予約可能です。
途中降機は3〜15回とありますが、通常の使用方法だと気にするルールでは無いです。
飛行機だけを乗り継いで1週間で世界を回るのも世界一周になるでしょうが、マイル獲得を目的にしたマイル修行僧でない限り実行し得ないプランでしょう。

気にすべき点は、
16区間と制限があるので、目的地には直行便を選択するべき点です。
なので、この16区間には注意が必要です。

例えば、大阪伊丹空港から成田空港経由でメキシコシティに行くとします。

左の図では、3区間となります。
伊丹ー成田
成田ーサンフランシスコ
サンフランシスコーメキシコシティ

右の図では、2区間となります。
伊丹ー成田
成田ーメキシコシティ

メキシコシティへの直行便は成田空港からの出発となりますが、
サンフランシスコなどを経由する方法もあります。


サンフランシスコの観光を含めたいのであれば選択肢としては有りですが、16区間の制限の中で訪問予定の無い都市を含めてしまうのは賢明ではありません。
1区間を無駄に使用することになるからです。

出来るだけ直行便を選択するか、下記のように第3プランを探し出し区間の節約を図ります。

関西国際空港からサンフランシスコの直行便が就航されているので、
関空ーサンフランシスコ
サンフランシスコーメキシコシティ
となり、2区間で済ませられる。

なので地方に住んでおられる方は国内便を別で手配する、もしくは最初から国内往復の2区間を考慮して計画を練らなければいけません。

  • 同じ都市での途中降機は1回、経由などの乗り換えは3回

途中降機と乗り換えを上手に使うプランを検討する必要があります。

例えば下記のようにバンコクを2回観光で訪問することはNG
バンコク(途中降機)
シンガポール(途中降機)
バンコク(途中降機)
バリ(途中降機)

これを解決させるためには
どちらかのバンコクを24時間以内に出発する方法です
バンコク(途中降機)
シンガポール(途中降機)
バンコク(乗り継ぎ
バリ(途中降機)

この方法であればバンコクを3回まで使用できます。
ハブ空港で使用頻度が上がる場合があるかもしれませんが、1都市を拠点として周遊するような使用方法は得策とは言えません。
どうしてもという場合は別途手配した航空券や電車を手配することを検討しましょう。

  • 地上移動は5回まで
  • 地上移動も区間および総旅程距離に含まれる

世界一周ブログでアメリカは陸路で移動しました!と拝見することがあります。
ヨーロッパからニューヨークに辿り着いてロサンゼルスまでレンタカーで移動
ロサンゼルスから飛行機で日本に帰国
といった感じです。

このNYからLAまでの地上移動も1区間にカウントされます。
更に地上移動の距離も計上されていくルールですね。

到着した空港と違う空港から出発すると区間数が増えていきます。

1点注意が必要です。

下の図はメキシコから大阪に帰国する便です。
左は乗り継ぎ2回
右は乗り継ぎ1回
でも両方3区間となります。



これは実際のプランで相談している時に指摘されました。
注目すべきは右のプラン
成田空港到着後、空港間移動し、羽田空港から伊丹空港に乗り継いでいます。
そうです、
空港間移動も16区間の1区間にカウントされるのです。

世界には同一都市もしくは近郊都市で複数の国際空港が存在します。
乗り継ぎのために空港間移動は賢明な選択肢とは言えません。

この解決策は日付を変更するだけでしたが、場合によっては受け入れなければいけません。
ルールですから。

  • ルート変更は有料
  • 日程変更は無料

最長で1年間の予定を組んで出発までに全区間を発券しなければいけません。

道中に予定が変わり予約便の日程を変更したくなる時があるでしょう。
予約便と同じルートであれば無料で日程変更可能です。
ただし、希望の便に空席があればですが。

はたまた、道中で仲良くなって次の予定を合わせて予約便をルートごと変更したい時がくるかもしれません。
変更手数料は125USドル+発券手数料が別途必要
途中降機または経由地の追加および削除でも125USドルの手数料が必要
ルートを変更すると、空港使用税などの諸税、燃油サーチャージが有効となり、再計算され追加手数料が請求されるようです。
経路変更し支払い済みの運賃よりも低い運賃に該当しても払い戻しは無し。

例外があります。
本人、親族、同行者に不幸があった場合、死亡証明書を提出すれば残りの区間は手数料無しで経路変更が可能となる。

例外に該当しないことを祈るばかりです。

  • 3日or10日以上1年以内で使用可能

エコノミークラスは
3日以上1年以内で使用可能

ビジネスクラス・ファーストクラスは
10日以上1年以内で使用可能

せっかくなので時間の許す限り楽しみたいですね。

世界一周旅行券の価格

気になるスターアライアンス世界一周の料金はこちらです。

ズバリ
385,800円〜
諸税は含まれていませんので、あしからず。

29,000マイル以内34,000マイル以内39,000マイル以内
エコノミー358,900円422,700円494,600円
プレエコ553,800円632,300円734,800円
ビジネス705,500円822,000円958,900円
ファースト1,141,000円1,344,000円1,504,800円

ちなみに↓は妄想ルート作成時の概算費用です。

区間数と訪問都市数が増えればその分の諸税が増えていきます。
100万くらい。
ビジネスクラスの妄想ルートで100万か。
高いと感じるか安いと感じるかはあなた次第です。

スターアライアンスのサイトの使用方法とマイル数を確認する方法

実際の話、マイル数がどの程度なのか分からないんですよ。
なので、スターアライアンスのHPで訪問したい都市を選んでみます。

ANAなどが加盟しているスターアライアンスにアクセスします。
東京出発で訪問都市を4都市とし、アメリカ国内は陸移動としてみます。

  1. 東京
  2. サンフランシスコ
  3. ニューヨーク
  4. パリ
  5. バンコク
  6. 東京

地図を動かして訪問したい都市を選択します
【フライトの選択】をクリック

1番下に20,052マイルと表示されます。

居住国/地域を入力
搭乗クラスを入力
搭乗者の人数を入力
【フライトの選択】をクリック

概算料金が算出されます。
経由地によって金額は変動するので最終金額とは違うようです。
【続ける】をクリック

フライトの選択をしていきます

日付を選択

予約可能便の一覧が表示されます。
直行便か否か、出発と到着時刻、経由地を確認していきますので
【フライトの詳細を表示】をクリック
直行便を選択しなければ必要マイル数と搭乗区間が増えますので
極力直行便を選択しましょう。
区間数と時間に余裕があれば経由地を訪問地に変更できますので、地図に戻って追加可能です。

全ての便を選択していきます。
陸移動の場合はクルマのマークをクリックします。

入力が完了すれば【自分の旅程の金額】をクリック

あえて乗り換えを含めてみたのですが、陸移動の区間があるためか
概算の金額よりも安い結果となりました。
【お客様の参照番号】は内容を変更する際に必要になるのでメモしておきましょう。
【進む】をクリック

氏名・生年月日・メールアドレスを入力します。
マイレージクラブの会員になっていない方はANAなどの無料会員に登録しマイルを貯めることをお勧めします。
【お客様の詳細情報へ】をクリックし、クレジットカードで購入の手続きをします。

メリット デメリット

どんなことにもメリットとデメリットは存在するわけで、スターアライアンスの世界一周旅行券を使用する場合のメリットとデメリットを考えてみた。

メリット
  • アライアンスが多いので就航都市のカバーが必然的に多くなる
  • アジア/ヨーロッパ/アフリカの選択肢が多い
  • ルールによるしがらみを感じにくかったので自由な旅程を組める
  • マイレージクラブのエリート会員が近づく
デメリット
  • 全大陸制覇はほぼ不可能
  • イースター島には別手配が必要
  • 意外と空きが少ない
  • 長距離路線を組み込むと他の調整が厳しくなる
  • 1年で帰国しなければいけない

こんな感じ。

アジア〜ヨーロッパ〜北米への路線で力を発揮する印象があります。
アジアやヨーロッパを重点的に周遊したい方には向いているかなと。
オセアニア・南米・アフリカを組み込むと距離の調整が難しくなり、南北移動をどう考えるかが悩みの種です。
ANAのマイレージクラブのエリート会員を目指している方であれば1つの選択肢に入れてもいいのかなとも思う。JALと違って搭乗回数での修行はできませんので。
エリート会員を1つの目的とするならば、コードシェア便でも貯まりやすいJALがいいのかなと思いますが。
1年以上世界を放浪し見聞を広げたい方には向いていないですね。
まあ途中で世界一周旅行券を捨てて追加で手配するって選択肢が残っていますが。

まとめ

今の世の中LCCがあるので片道を繋いでいけば安上がりになるのかなと感じますが、
荷物の重量の厳格化が進んでいるご時世で短期の旅行をするのでなければ、重量を気にせず搭乗できる便を選択するのはアリかなと。
座席指定も出来ますし、モニターもご飯も飲み物もあります。

世界一周と少なからず気合の入った決断をしたのであれば大手アライアンスの世界一周旅行券を選択してみてはと感じました。

以上、ANA系スターアライアンスの世界一周旅行券の話でした。
スターアライアンス だけで結構な文字数になってしまったので、JAL系ワンワールドの話はそう遠くない時期に記載してみようと考えています。

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